西日本最大でありながら、私たちに身近なターミナル「梅田」。新しいビルが建ったり、何かの工事が始まったりして、いつも姿を変えている印象があります。通勤・通学や買い物、グルメ、レジャーで気になる最新の街の動きを探ってみました。(鈴江元治)
ヨドバシ北側に商業施設 阪急の新ホテルも誕生
JR大阪駅北側に建設されたヨドバシ梅田タワーの地下1階〜地上8階には、約200店舗の商業施設「リンクス ウメダ」が16日(土)オープンする。
全ての階が既存のヨドバシカメラと接続。地下は食品スーパー、物販店が集まる“マルシェ”と20店舗以上の飲み屋が連なる「おいしいもの横丁」で構成し、食の新名所をめざす。5階はミキハウスの新型店や幼児向けフィットネスなどがそろうファミリー向けのフロアになる。
タワーの9〜35階にはホテル阪急レスパイア大阪が27日(水)開業する。日本的な質感と大阪らしい空気感をテーマに1030の客室を備え、9階にはオープンキッチン内の本格薪窯(まきがま)で仕上げるグリル料理とこだわりのイタリアンが楽しめるレストラン「グリリアート クオッカ」を開く。
5月から閉鎖されていたホワイティうめだ・泉の広場は12月5日(木)にリニューアル。和洋中の多様な飲食店が軒を連ねるバル街「NOMOKAゾーン」をはじめ、新たな35店がお目見えする。
「うめきた」にJR新駅 阪神は駅空間を拡大
JR大阪駅北側の旧貨物駅跡地で再開発中の「うめきた」エリア。グランフロント大阪の西では、JR東海道線支線(1.7キロ)の地下化と新駅の設置工事が進む。新駅は大阪駅に接して2023年春に開業し、関西空港方面への列車が発着する。地下線は31年春開業をめざす「なにわ筋線」とつながり、南海、阪急の乗り入れも計画されている。
阪神大阪梅田駅も22年度末の完成に向けて、改良工事の真っ最中だ。駅空間を北側に拡大。ホームが広がり、可動式ホーム柵、エレベーター、エスカレーターなどが設置され、快適で安心して使える駅に生まれ変わる。駅の上では阪神百貨店が建て替わり、21年秋に全面開業する。
JR西日本、阪急、阪神とグランフロント大阪TMOの4者は梅田地区エリアマネジメント実践連絡会を組成し、イベント開催、防災啓発、多言語マップの製作など、ソフト面の充実により梅田の魅力向上を図っている。進化する梅田の今後に注目だ。